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 映像作家の田辺雅章さん(81)は、原爆投下前の広島の街並みをCG(コンピューターグラフィックス)で描く記録映画を長年手掛けた。2015年春、爆心地の半径1キロを復元した集大成の作品をニューヨークの国連本部で上映した後、「歴史的な仕事を成し遂げた」と虚脱感に襲われたのだという。「さて、残る日々は何をしようか」

 4年余りたち、謡曲の稽古(けいこ)に熱中している。生家は原爆ドームの東隣。一帯は「猿楽(さるがく)町」と呼ばれ、広島藩の時代に能楽師が住んだことに由来する。田辺さんは原爆投下時には疎開していたが、家系図や家財道具は焼失し、自身のルーツをたどる手立ても失った。それでも「板張りの離れ座敷で祖父母は仕舞や鼓をたしなんだと聞く。さかのぼれば能楽に関わりがある家だったのでは」と思い立ち、藩主の浅野家が奨励…

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