国内最大規模を誇る国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、企画展「表現の不自由展・その後」が開幕からわずか3日で中止された。元従軍慰安婦をテーマにした少女像や昭和天皇をモチーフとした映像作品を巡り、主催者側の愛知県などに脅迫やテロ予告が相次ぎ、来場者の安全確保や芸術祭全体への影響を考慮したという。憲法学者らが批判声明を出し、市民団体などから展示の早期再開を求める声が上がる中、一連の問題を当事者はどう感じたのか。8月22日、同展への出品作家らが出席して東京都内で開かれたシンポジウムを取材した。
昭和天皇の写真が燃えるシーンが含まれた映像作品などを出品した美術家、大浦信行さんは「20分ある映像のうち、写真が燃える場面だけ切り取られて『反日』『不敬』と言われる。全編を通して見てもらえれば、単なる天皇批判や天皇をおとしめようとするものではないとわかるはず」と強調した。「(燃えるシーンは)従軍看護師の女性が抱えている『内なる天皇』の昇華であり、祈りだ」と説明し、出品作は「三十数年前から自分の水…
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