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余録

ネットの匿名チャットがしばしば汚い言葉で…

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 ネットの匿名(とくめい)チャットがしばしば汚い言葉での荒っぽいやりとりになるのを米国の心理学者は「オンライン脱抑止効果」と呼んでいるそうだ。匿名の仮想世界では日ごろの抑制が失われ、夜郎自大(やろうじだい)がつのる▲車のドライバーも実はそんな仮想世界に参加しているようなものだという。匿名の機械を身にまとったドライバーは日常から解き放たれ、時に他者への攻撃性をあらわにする(「となりの車線はなぜスイスイ進むのか?」早川書房)▲ドライバーがよくロードレイジ(路上の憤怒)と呼ばれる激情からトラブルを起こすのも、その攻撃性を抑止できないためだ。しかし先日の常磐道の事件の容疑者は他人を威圧する危険運転を趣味のようにくり返していたようである▲実はこんな愉快犯タイプの危険な運転も以前からあったのだろう。警察は悪質なあおり運転を暴行罪など刑法で立件しているが、新たに道路交通法での罰則の強化や、免許取り消しの期間延長など行政処分の厳格化を検討するという▲先の本には動かぬ前の車にクラクションを鳴らし始める時間を調べた実験がある。屋根付きの車よりオープンカーが明らかにがまん強かったのは、無意識にでも人目を感じるからだろう。もうひとつの対策はやはり人々の視線である▲今、ドライブレコーダーが売れているのはドライバー個々の自衛策だが、その普及は無責任な「脱抑止」の抑止につながる。1トン以上の鉄の塊を高速で操る者は常にその責任を意識していてもらわねば困る。

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