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キズとカタチの総合医

顔面神経損傷、麻酔前に確認=桜井裕之・東京女子医科大学形成外科教授

 前回、顔のキズの初期治療で、特別な注意を要するものとして涙道損傷のお話をしました。同様に顔面神経の損傷も、顔のケガで見落としてはならないポイントです。人は喜怒哀楽を顔で表現しながら社会生活を営んでいますが、顔の表情は複数の小さな筋肉が収縮することにより作り出されます。顔面神経はそれらの筋肉を動かす神経で、耳の後下方にある頭蓋骨(ずがいこつ)の穴を通って脳から出てきます。それから、唾液腺の一つである耳下腺の中で枝分かれをし、顔の表情筋に分布してその動きを制御しています。

 ある40歳男性が酔って転倒した際、テーブルの上のグラスが割れ、左眉毛の外側を深く切りました。顔面血…

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