ながながおおきに 祇園芸妓、結婚で引退 つる葉さん、笑顔生んだ星霜 京都

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
蒸し暑い中、合間にハンカチで汗をぬぐいながら、約20軒のお茶屋などにあいさつして回るつる葉さん=京都市東山区で2019年8月20日、川平愛撮影
蒸し暑い中、合間にハンカチで汗をぬぐいながら、約20軒のお茶屋などにあいさつして回るつる葉さん=京都市東山区で2019年8月20日、川平愛撮影

 京都五花街の一つ、祇園甲部(こうぶ)で先月20日、結婚する芸妓(げいこ)の引退儀式「引き祝い」があった。祇園甲部では結婚すれば辞めるのがしきたりで、芸事の師匠やお茶屋などを訪問し、名を記した三角形の紙を配り別れを告げる。舞妓(まいこ)や芸妓のデビューは注目されるが、身を引く姿がメディアで紹介されるのは珍しい。「人を笑顔にすることができる仕事。人の温かさも学ぶことができた。お客さん、ねえさんがた、本当に人に恵まれた」「ながながと、おおきに」【菅沼舞】

 沖縄出身の、つる葉=本名・勝連綾菜=さん(28)。結婚が決まり、7月25日で引退した。毎年、数人が結婚や高齢などを理由に引退するが、「どうやって辞めていくのか疑問に思っている人も多いかと思って」と取材に応じた。

この記事は有料記事です。

残り680文字(全文1013文字)

あわせて読みたい

ニュース特集