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2014年9月に噴火した御嶽山(長野・岐阜県境)の王滝口登山道について、王滝村が9月下旬を目標としてきた山頂への立ち入り規制緩和の見通しが立たない状況になっている。4日に木曽町で開かれた御嶽山火山防災協議会の合同幹事会で、同村が山頂部の安全対策工事が遅れていることを報告した。【小川直樹】
王滝村登山道は火口1キロ圏内のうち、9合目から先の王滝頂上周辺を村が立ち入り禁止にしている。村は退避壕(ごう)(シェルター)設置や退避小屋補強などの安全対策工事を施した上で、9月下旬の立ち入り規制緩和を目指してきた。
この日の幹事会には長野、岐阜両県や市町村の担当者、警察、有識者ら約30人が出席し、王滝村が安全対策の進捗(しんちょく)状況を説明した。7、8月に山頂付近の天候不順が続き、工事用資材を運ぶヘリコプターが飛べず、工事が約1カ月遅れているという。完了時期は未定とし、出席者には規制緩和の期日を空白にした資料が配られた。
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