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社説

また「戦争で奪取」発言 常軌逸する丸山氏とN国

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 これ以上、傍若無人の振る舞いを許してはならない。

 丸山穂高衆院議員が再び、戦争により領土を奪取する趣旨の発言をした。さらに驚くのは丸山氏が入党したNHKから国民を守る党の立花孝志党首がかばったことだ。

 N国は先の参院選で政党要件を満たす票を得た。立花氏は曲がりなりにも公党の代表である。そんな自らの立場に無自覚だとしか思えない。

 丸山氏が韓国国会議員の竹島上陸に関連して自身のツイッターに投稿したのは「(竹島は)戦争で取り返すしかないんじゃないですか?」などとする内容だ。

 日本政府は竹島は固有の領土だと主張している。ただし、言うまでもなく武力による解決は憲法も国連憲章も認めていない。

 丸山氏は、戦争で北方領土を奪い返すという発言をして所属していた日本維新の会を除名された。今年6月には衆院で事実上の辞職勧告決議(糾弾決議)を可決されている。決議には丸山氏の発言は「憲法の平和主義に反する」とも明記された。

 にもかかわらず繰り返すのは、自分は間違っていないとでも言いたいのだろうか。あるいは過激な発言で物議をかもさないと国民から忘れ去られると考えているのだろうか。いずれにせよ決議の意味を理解せず、反省もなかったのは明らかだ。

 ところが立花氏は「表現の自由だ。国会議員として問題提起をしている」と丸山氏を擁護している。

 発言は問題提起の域をはるかに超えている。国会議員には節度と常識が必要だ。本来なら今や立花氏は丸山氏に議員辞職を説得すべき立場にあると言っていい。

 立花氏はタレントのマツコ・デラックスさんがテレビ番組でN国を批判したことに反発し、マツコさんが出演する番組の生放送中にテレビ局に再三押しかけて抗議行動をする騒ぎも起こしている。

 話題になりさえすればいいとの発想かもしれないが、常識を逸脱している。そもそもNHK問題に関心があったと思えない丸山氏を党に誘い、副党首に据えた点を含め、政党とは何か、考え直した方がいい。

 丸山、立花両氏の言動はいずれも国会をおとしめるものだ。与野党は改めて厳しく対処すべきである。

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