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スミレの香り

/96 馳星周 画 田中靖夫

 田村久美は鍋の中身をかき混ぜながら微笑(ほほえ)んだ。トマトの香りが漂ってくる。作っているのはラタトゥイユだろうか。

「例えば、興味が高じて料理教室に通うなんてことは考えられますか」

「料理教室ですか?」

 田村久美は手を止めて首を傾(かし)げた。

「そういう話は聞いたことがないですね。たくさんお給料を払ってあげているわけでもないし、そういうところに通う余裕はなかったんじゃないかしら」

「東京の西荻窪にある、戸崎料理研究所というところを訪ねた可能性があるんです」

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