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滝野隆浩の掃苔記

覚悟伝えれば変わる

 <滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>

 九州の病院を訪ねると、母はベッドの上に小さく切った和紙や布切れを広げて、ボランティア仲間の女性に「くるみ絵」を教えていた。「展覧会に出すって。時間のなかけん、手伝いよる」。もう3時間も、羽子板の絵のような作品をつくり続けていた。

 3月に倒れて手術をしたのが7月。いまはリハビリ専門の病院にいる。「患者」だった母はこの日、「先生」だった。こんな晴れやかな表情は久しぶりだ。

 今回、病院から「自宅の生活環境のチェックをしたい」と言われ、職員に同行した。実家は坂と長い石段の上…

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