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窓をあけて

にぎやかな映画館=編集委員・元村有希子

元村有希子

 「映画館は、家業なんです」

 北九州市にある「小倉昭和館」の3代目館主、樋口智巳(ともみ)さん(59)は7年前、主婦から赤字経営のこの映画館のあるじになった。

 創業は1939年。製鉄所のある八幡や小倉の街は活気にあふれ、初代は芝居小屋など4館を経営した。だが、戦後の全盛期の後は全国的な映画不況に「鉄冷え」も加わり苦境に。そんな中でも、2代目の父親が手放さなかったのが昭和館だった。

 転身のきっかけは10年前。イベントで来館した女優の有馬稲子さんから「あなたが頑張らなきゃダメよ」と激励された。そうだ、私は映画館で育った娘だ。映写室の小窓から、せりふを覚えるほど映画を見た。駄目なら駄目で「不出来な3代目」が責任をかぶろう。押しかけるように継いだ。昭和館のような名画座は北九州で一つだけになっていた。

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