メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

W杯、笑顔の「恩返しを」 元ラグビー女子代表がボランティア

ラグビーW杯日本大会でボランティアをする元女子日本代表の渡辺亜依さん=神戸市中央区で2019年8月24日午後4時50分、反橋希美撮影

 20日開幕のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で、ラグビー女子の元日本代表、渡辺=旧姓・日向寺(ひゅうがじ)=亜依さん(24)がボランティアに参加する。海外で開かれた女子のW杯に出場した際、ボランティアから心温まるもてなしを受けたことがきっかけだ。「世界中の人たちに日本の魅力を知ってほしい」と意気込んでいる。

 楕円(だえん)形のボールを追い掛け始めたのは、遠軽(えんがる)高(北海道)3年の夏のことだ。その2年前、全国高校ラグビーに出場した兄一彰(かずあき)さん(26)がけがを押してプレーする姿に心を動かされた。主将を務めていたバレーボール部を引退した翌日、ラグビー部へ入部。唯一の女子部員として男子とトレーニングに励んだ。1週間で肉離れを起こすほどの厳しい練習のかいもあり、2012年の全国高校ラグビーであった7人制女子の特別試合に競技歴半年で出場した。

ラグビーW杯日本大会でファンゾーンが設置されるメリケンパークに立つ渡辺亜依さん=神戸市中央区で2019年8月24日午後5時25分、反橋希美撮影

 その後も横浜市の企業チームなどで競技を続け、15人制の女子日本代表に選出。アイルランドで開かれた17年のW杯にもロックのポジションで出場した。5試合を戦って1勝4敗と11位に終わったが、現地での歓迎ぶりが忘れられない。街を歩いていると「どこから来たの?」と声を掛けられ、常に笑顔を絶やさない試合会場のボランティアに心を癒やされた。

 その年の秋に肩のけがで引退。昨春、トップリーグ・神戸製鋼の渡辺隆之選手(25)との結婚を機に神戸市へ移り住んだ。神戸はW杯の試合会場の一つで、アイルランドを含めて8チームが試合をする。ボランティアの募集を知り「おもてなしの恩返しをしたい」と応じた。

 大会期間中は、メリケンパーク(神戸市中央区)に設置される「ファンゾーン」でラグビー体験ブースの手伝いや客の誘導などに携わる予定で、笑顔のお返しをするつもりだ。「ラグビーには国や肌の色も関係ない。一度試合を見てもらえれば、魂が込められたプレーや仲間を思いやる選手たちに感動してもらえるはず」。まだ競技人口が少ない女子ラグビーの裾野が広がることにも期待している。【反橋希美】

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです