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北海道胆振東部地震1年 最大の被災地、厚真町で追悼式

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追悼式で犠牲者に黙とうする参列者たち=北海道厚真町で2019年9月7日午前10時37分、貝塚太一撮影

 最大震度7を観測した北海道胆振(いぶり)東部地震の発生から1年が過ぎた7日、災害関連死1人を含む37人が亡くなった厚真町で、町主催の追悼式が営まれた。遺族128人を含む603人が参列して犠牲者を悼み、町民一丸となった復興を決意した。

 会場の大集会室に480席用意したが、一般の参列者が入りきれず、同じ建物内の和室を第2会場に提供。大型テレビを置き、式典の映像を流した。

 追悼式で、宮坂尚市朗町長は「自らの人生を振り返る暇もなく、残す家族に託す思いも伝えられないまま、時間が止まりました。さぞかし無念であったろうと思うと尽きることのない悲しさが胸にこみ上げてくる」と遺族の気持ちを代弁。「多くの困難が予想されますが、厚真町復興計画を策定、実行し、令和の時代と共に厚真町の復旧復興の歴史をつづる」と決意した。

追悼式で遺族代表のあいさつを述べた早坂信一さん=北海道厚真町で2019年9月7日午前11時24分、貝塚太一撮影

 遺族代表で、両親を亡くした農業、早坂信一さん(54)は「突然に家族や友人を失った事実を、そう簡単に受け入れるものではありません。ただ、僕の勝手な想像ですが、亡くなられた人が戻ることを願いながらお礼の言葉にしたい」と胸中を吐露。鈴木直道知事は「安心して暮らせるよう、目に見える復興に取り組みたい」と最大限の努力を約束した。

 一般参列の町民からは、この日を一区切りにする声も聞かれた。同町浜厚真の無職、館山睿(さとし)さん(79)は「町役場勤務時代の同僚2人を亡くした。これまで吉野の現場に行けなかったが、今日を区切りに追悼式後に現場を見に行きます」と心境の変化を語った。苫小牧市沼ノ端の無職、幅田悦子さん(81)は「2年前まで厚真町に住んでおり、亡くなった人はみな知り合いでお世話になった。見守ってくれているでしょう」。

 同町富野の80代女性は「老人クラブの知人3人を失った。さみしいですが、むこうでみんなで楽しく過ごしてください。皆さんの分まで頑張ります」と述べ、自宅が半壊した同町朝日の無職、中川登さん(84)は「いとこの子どもが亡くなった。誰も責められない。ゆっくり、安らかに眠ってください」と穏やかに話した。【高橋由衣、源馬のぞみ、福島英博】

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