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エジプトの首都カイロに近い街ギザ。名古屋大学高等研究院准教授でエジプト考古学者の河江肖剰(かわえゆきのり)さん(46)は2015年2月、高さ約139メートルの世界遺産「クフ王のピラミッド」頂上付近にいた。約51度の急斜面で、同行者の足元を気遣いながら、思考は4500年前にさかのぼっていた。「当時の現場監督は、どんな思いで建設を指揮したのだろうか」
ピラミッドの登はん調査は、13年に続き2度目。11年の中東民主化要求運動「アラブの春」の混乱後、「研究名目だけではまず許可が下りない」(河江さん)状態だった。しかしテレビ番組「世界ふしぎ発見!」(TBS)の案内役を兼ねることで得られた機会を生かし、202段の石組み全ての高さを計測した。
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