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持田叙子・評 『ミュシャから少女まんがへ 幻の画家・一条成美と明治のアール・ヌーヴォー』=大塚英志・著

 (角川新書・1188円)

愛ある「借用」「吸収」が新たな芸術生む

 与謝野鉄幹の詩歌雑誌『明星』、晶子の歌集『みだれ髪』、国木田独歩が編集する文芸誌『新古文林』、島崎藤村の詩集『若菜集』、蒲原有明の詩集『草わかば』、田山花袋の小説『野の花』や『少女病』――。

 慕わしいなつかしい名がならぶ。目がキラキラしてうれしい。明治の青春が薫る文学作品や文芸誌が本書のさいしょの主人公だ。

 問題はそれらの表紙絵や装丁、さし絵。あっと驚くほど乙女な世界なのである。少女と女性がミューズとなる。瞳に星がかがやき、花咲く背景に蝶(ちょう)が舞う。水野英子『星のたてごと』、池田理代子『ベルサイユのばら』、山岸凉子『アラベスク』といった少女まんがの世界にそっくりではないか…!

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