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山崎正和・評 『美学への招待-増補版』=佐々木健一・著

 (中公新書・1080円)

「作る」ことに恵みとして与えられる美

 長らく「真・善・美」という価値基準があった。だが現代、真は科学の専門分化によって難解となり、一般人の参加を許さなくなった。善は宗教的な禁忌が解けて、人が罪の自覚を失うとともに、語る人が少なくなった。ひとり美だけが生き延びたらしく、「カワユイ」「ウザイ」「カッコイイ」などと、感性的な価値判断が人口に膾炙(かいしゃ)している。

 ところがその美の世界の中心に立ち、美学と芸術学を専攻する著者は、むしろ危機感に満ちた表情で筆を起こ…

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