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避難指示解除後 初めての夏祭り 町役場前広場ににぎわい

盆踊りを楽しむ参加者ら=福島県大熊町大川原で2019年9月7日午後1時22分、高橋隆輔撮影

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8年半ぶりの古里の空の下、全力で演奏する川本大貴さん=福島県大熊町大川原で2019年9月7日午前11時40分、高橋隆輔撮影

 今年4月に東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が解除された福島県大熊町大川原地区で7日、解除後初めての夏祭りが開かれた。町民らは懐かしい顔をたくさん見つけ、旧交を温め合った。会場の町役場前広場は原発事故以前のようなにぎわいを取り戻し、来場者は進みつつある復興を実感した様子だった。【高橋隆輔】

 祭りは、住民や企業、行政でつくるおおくまコミュニティづくり実行委員会が主催。町民たちが音楽ステージや屋台、バーベキュー、盆踊りなどで約4時間楽しんだ。屋台では、8月から出荷を始めた町内産イチゴを使ったかき氷などが販売された。

 音楽ステージでは、同町出身でギター担当の川本大貴さん(21)が所属するロックバンド「AORA」がトップバッターで登場。気持ちよく晴れた空の下で、古里や両親への思いを込めた歌などを演奏した。いわき市出身のボーカル、青木駿太さん(21)は「(作詞作曲した)川本の古里だと思うと、歌いながらいろんなことを考えた。いつもと違う表現を見つけられた」と笑顔。原発事故後初めての帰郷でもあった川本さんは「経験したことがないほど緊張したけど、これを第一歩に、これから町外の人を大熊に呼べるバンドになりたい」と、古里の空に成長を誓った。

 祭りには帰還した町民だけでなく、避難生活を各地で続ける町民も多く参加。それぞれ異口同音に「懐かしい顔を見られてよかった」と喜んだ。災害公営住宅に入居している伏見明義さん(68)は「『今どこにいるの』くらいの会話でも、懐かしい人と交わせるとうれしい。顔は知らなくても大熊の人がたくさん集まっていると、それだけで気持ちが違う」と話していた。

 いわき市に避難している大川原1区の宗像宗之区長(65)は「一日活気があふれていて、こういう雰囲気を一日も早く取り戻したいと思った」。渡辺利綱町長は「町民に楽しんでもらえる環境になってきたことがうれしい。その積み重ねが復興につながる」と手応えを話した。

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