メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

犬が西向きゃ

消えゆく蜂蜜の森=高尾具成

 児童文学作家・庄野英二(1915~93年)の「星の牧場」(理論社刊、長新太挿絵)を幼い頃に読み、蜂飼い(養蜂家)へのあこがれを持った。復員兵モミイチと愛馬ツキスミを主人公にした重いテーマの作品だが、ハチの羽音とも重なる音楽的な読後感が強く印象に残っている。

 蜂蜜はミツバチにより、集められた単なる花の蜜ではない。巣への貯蔵過程で、酵素を含むミツバチの「唾液」が混じり、ショ糖成分がブドウ糖と果糖に分解される。巣ではミツバチが水分を蒸発させ、濃縮状態を作り出す。自然の調和が織り成す特別な産物だ。

 東アフリカ・ケニア西部のマウ森林に暮らす先住民「オギエク」を訪ねた時のことだ。オギエクはケニアの40を超す民族のうち2番目に数が少ない。推定2万人の大半は森林地帯で生活を営む「森の民」で、狩猟とともに蜂蜜を採集し、主な栄養源としていた。

この記事は有料記事です。

残り578文字(全文945文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 小刻みに震える子猫 殺処分に立ち会った おおいた動物愛護センター

  2. 新型コロナ 感染女性は小学校の給食配膳員 北海道・江別市教委が発表

  3. クックパッドニュース お肉がほろほろ美味に!“舞茸パワー”で絶品おかず

  4. 米、日本への渡航警戒レベル引き上げ 新型コロナ感染拡大で 不要不急の旅行延期検討呼びかけ

  5. 新たに25人感染 ほとんど経路不明 クルーズ船下船者が陽性 新型肺炎

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです