福岡県糸田町が、往年の刑事ドラマさながらの爆破シーンを取り入れたPR動画制作に取り組んでいる。町内では民間レベルで爆破による町おこしが進んできたが、これに自治体も参加した格好。解体予定の町民体育館を使った爆破ロケも敢行され、官民挙げた「爆破の町」のPRが進んでいる。【杣谷健太】
警察車両に模した車に追われる1台の乗用車。タイヤが路面を滑り甲高い音を上げ、用意された仕掛けがごう音とともに火柱を噴き上げる中を猛スピードで駆け抜けていく。乗用車は体育館入り口に突っ込み、火柱に包まれた――。8月下旬、町民体育館の敷地内のロケ現場で、ド派手なアクションシーンが撮影された。
異例の撮影のきっかけは、民間の町おこしだった。東京在住の映像作家、永芳健太さん(47)=福岡県出身=らが今年1月から、糸田町を含む筑豊地方で爆破シーンの撮影イベントなどを展開している。永芳さんは小学生の頃、刑事ドラマのロケで爆破シーンを見て映像の世界を志した。筑豊に炭鉱跡地など爆破の撮影に適した場所があることに目をつけ、安全対策を講じた上で迫力のシーンを観客に披露し、映画ロケ誘致も目指している。
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