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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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コミュニティー作り難航 発見遅れ「個人情報」が壁 震災孤独死200人超

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災害公営住宅での孤独死 周囲が防ぐには…
災害公営住宅での孤独死 周囲が防ぐには…

 東日本大震災後、岩手、宮城、福島の3県で、災害公営住宅(復興住宅)に暮らす人たちの孤独死が200人を超えた。被災者の社会的孤立を防ぐため、住民同士で作る自治会の役割が重要になる。しかし「個人情報」の壁や仮設住宅との住環境の違いに阻まれ、新たなコミュニティーづくりに苦慮するケースが各地で目立つ。

仙台で死後数カ月たって60代男性遺体 独居で町内会に未加入、近所付き合いなく

 仙台市若林区の復興住宅「荒井東市営住宅」で昨年12月27日、死後数カ月たった60代の男性の遺体が見つかった。玄関先に郵便物がたまっているのを不審に思った住民が、警察に通報した。男性は独居で町内会(自治会)に加入しておらず、近所付き合いはなかった。

 「男性の存在を把握していれば、悲劇を未然に防げたのでは」。この自治会の会長、庄司宗吉さん(83)は悔しがる。2014年に入居を開始し、約150世帯が暮らす。庄司さんは男性の孤独死を受け、市に「新しい入居者の年代や同居者数だけでいいから教えてほしい」と情報提供を求めたが、個人情報を理由に断られた。

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