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東京五輪、天候が難敵 各競技でテスト大会

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今夏実施された主なテスト大会と浮上した課題
今夏実施された主なテスト大会と浮上した課題

 東京五輪・パラリンピックを想定した本番会場でのテスト大会が各競技で行われている。7、8月は気象面の課題を洗い出す目的で屋外競技が重点的に実施された。期間中に台風10号が接近したことで、会場の水質維持や落雷対策の重要性が改めて浮き彫りになったほか、暑さ対策は人だけでなく、馬への更なる配慮も課題として残った。

大雨、汚水、海に直撃

 水質問題に揺れたのは、東京湾岸のお台場海浜公園(東京都港区)だ。8月11日の水泳オープンウオーターのテスト大会で、選手から「トイレみたいな臭い」と悪臭を指摘する声が上がり、同17日のパラトライアスロンのテスト大会では国際トライアスロン連合(ITU)が定める上限の2倍を超える大腸菌が検出されたため、スイムが中止となり、ランとバイクのみのデュアスロンに変更された。

 水質悪化は、台風10号接近に伴う雨による増水で、トイレや台所などの汚水が海に流れ込んだのが原因の一つとみられている。背景に下水道事情がある。

 東京都下水道局によると、東京23区では家庭や事業所から出た汚水と雨水を同じ下水管で処理場に送る「合流式」が約8割を占める。雨量が多いと処理場の能力を超え市街地の浸水を招く恐れがあるため、下水の一部を簡易処理で済ませたり、浄化しないまま海や川に流したりして対応している。問題の17日は数日前から雨量が増え、同14日から3日間、処理場から簡易処理された汚水が放たれた。同局は「会場周辺の水質に影響を与えた可能性は否定できない」と説明する。

 都内の下水道は明治時代、全国に先駆け大規模な整備が始まった。汚水と雨水を分ける「分流式」が現代の主流だが、当時はコレラや水害などへの対処が急務でコストを抑えられる合流式で張り巡らされた。都の試算では、23区内を分流式に変えるには少なくとも約10兆円かかる。埋設されたガス管や地下鉄などが多く、工事も難しいという。

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