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ことばの五感

乳房という灯=川野里子

 草原に火を芯として建つ包(パオ)のひとつひとつが乳房のかたち 大森静佳

 友人が乳癌の手術をしてから二十年が経った。生きのびてくれたことが嬉しい。

 温存手術はまだ普及していない頃だったので、乳房は失われたままだ。彼女は色んな工夫をしながら生きてきた。洋服のために胸を整える下着、温泉に入るための工面、なくなってみればさまざまなことが起こり、失われた乳房はむしろその存在感を増したという。

 掲出歌は、モンゴルの草原に点々と建つパオを乳房に見立てている。パオの中ではストーブが燃え、茫漠(ぼ…

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