東日本大震災8年半 出身超え「団地は一つ」 孤独死ゼロの復興住宅 福島・南相馬

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夏祭りの参加者と談笑する鶴島一浩さん(中央)=福島県南相馬市原町区の南町団地で2019年8月25日、渡部直樹撮影
夏祭りの参加者と談笑する鶴島一浩さん(中央)=福島県南相馬市原町区の南町団地で2019年8月25日、渡部直樹撮影

交流会、祭り、清掃…地道に誘い

 いつもは人通りの少ない団地によさこい節が響くと、ベランダから住民が次々に顔をのぞかせた。8月下旬、福島県南相馬市原町区にある災害公営住宅(復興住宅)「南町団地」で初めて開催された夏祭り。東京電力福島第1原発事故で避難する団地の住民や離れて暮らす家族、近隣の人ら数百人が集まった。「こんなに集まってくれてありがたい。孤独死を防ぐためにもイベントは大事」。団地の管理人代表で、祭りを取り仕切った鶴島一浩さん(64)は目を細めた。

 南町団地は2016年、入居が始まった。5階建て5棟に入居する約230世帯のうち5割が隣接する浪江町、4割が小高区といった南相馬市内からの避難者だ。復興住宅で増加傾向にある「孤独死」は一例も出ていない。

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