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工藤 美代子・評『増補改訂版 越後の名匠 石川雲蝶』木原尚・著

地元が大切に守り抜いた稀代の彫師による迫力の芸術

◆『増補改訂版 越後の名匠 石川雲蝶』木原尚・著(新潟日報事業社/税別1500円)

 石川雲蝶(うんちょう)。いつか、この人の作品を見て歩きたいと思っていた。何が面白いって、雲蝶の彫刻は、美術館や博物館では絶対に見られないところだ。骨董(こっとう)屋にも、オークションハウスにも出ないはず。

 なぜなら、幕末から明治にかけて、雲蝶は主に新潟にある神社、仏閣に多くの板目彫刻を残した彫師だからだ…

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