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記者の目

読み書きに困難のある人への支援 電子書籍で読書の機会を=岩下恭士(デジタル編集グループ)

視覚障害者用の凹凸のある地球儀を体験する立命館大大学院生の小澤彩果さん(中央)=アレキサンドリア図書館で2019年8月21日、小澤理香さん提供

 紀元前3世紀に地中海沿岸の国際都市アレクサンドリアに建設され、アルキメデスやエラトステネスら超一流の学者が集った世界最古の図書館が21世紀によみがえった。エジプトのナイル川近くにあるアレクサンドリア図書館だ。

 この先端技術を取り入れた図書館で8月下旬、読書に困難のある人たちをデジタルメディアにより支援する方策を考える国際会議が開かれた。世界138カ国の図書館1300余が加盟する国際図書館連盟(IFLA)や日本の国際協力機構(JICA)などが主催し、貧困や視覚障害・発達障害などのため活字文化を自由に享受できない人たちを支援する各国のNGO(非政府組織)や政府機関などから約100人が参加した。

 会議のテーマは二つ。一つは、従来のように点字や録音図書を原本が出版された後から作るのではなく、電子版の原本そのものに「デイジー」と呼ばれるデジタル録音図書の自動読み上げ機能のような利用しやすさ(アクセシビリティー)を備えること、もう一つは、非識字者の多いアラビア語圏の情報アクセシビリティーを保障することだ。

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