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ミニ論点

英国のEU離脱 東京外国語大教授・若松邦弘氏/慶応大教授・細谷雄一氏

若松邦弘氏

 英国の欧州連合(EU)離脱。「離脱延期法」の成立により「合意なき離脱」は回避される見通しが濃厚となったものの、離脱問題自体は決着のめどが立たないままだ。英政界混迷の背景や今後の行方について専門家に聞いた。

 EUからの離脱問題を巡り英政界が混乱し続ける根本的な原因は、英国の現制度が「欧州」という価値観を巡る新たな対立軸に対応できていないためだ。英国政治の制度や慣習は2大政党の対立を前提とし、これまでの主な対立軸は経済政策の違いだった。だが、現在の政治課題の対立軸は、欧州のあり方を含めて多様化している。軸が複数になったことで与野党問わず党内で意見対立が起きやすくなり、党の一体性の維持が従来より難しくなっている。

 ドイツやオランダのように比例代表制の多い大陸欧州では、複数の対立軸が出てくるとそれに応じて中小政党が伸長するが、小選挙区制の英国では大政党が党内に分裂を抱え込みやすい。ジョンソン政権が少数派に落ち込んでいるのも、英国の制度が有権者の志向の変化に対応できていないことに一因がある。

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