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賢い選択

ポリファーマシー/3 薬代が重荷、生活の質低下

薬を減らす手順の一例

 ポリファーマシー(多剤処方)は、服用に伴う有害症状など健康面で不利益をもたらすだけでなく、不必要な服用を何年も続けさせ患者に過大な費用を負担させることもある。確かな医療を紹介するシリーズ「賢い選択」の3回目は、ポリファーマシーと経済負担との関係について取り上げる。

 ●自己負担、月1万円

 奈良県三郷町のやわらぎクリニックに、大学病院から80歳の男性が紹介された。男性は余命数カ月と告知を受けていて、住み慣れた自宅で過ごすことを希望した。在宅での主治医となった北和也院長は、訪問看護やリハビリを提案したが、男性は望まなかった。男性の内服薬は11種もあり、うち肺炎予防のための薬の自己負担額が月に1万円もかかっていて、費用のかかる訪問看護をためらっていた。

 北院長は、男性や家族、大学病院の主治医らと相談し、肺炎予防より訪問看護とリハビリを優先することを勧めた。「医学的な視点だけでなく、患者の価値観も踏まえつつ、優先順位を考えて薬を整理すれば、満足度の高い医療、福祉を提供できる」との考えから、肺炎予防の薬を中止した。男性は「再び趣味を楽しむためにもリハビリを頑張る」という目標もでき、最期まで自分らしく生きることができた。

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