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人工受粉不要のナシ 「新美月」収穫始まる 新潟

畑で取れたナシを手にする佐藤さん=新潟市南区、インターン生・伊政百華撮影

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 新潟市南区新飯田の農業、佐藤恵潤さん(70)の畑で、人工授粉が必要ないナシ「新美月」の初の本格的な収穫が始まった。

 「幸水」や「豊水」など一般に広く知られているニホンナシは4月下旬~5月にかけ、一つずつ咲いためしべに梵天(ぼんてん)を使って花粉を手作業で付けている。しかし新美月は品種改良で、同じ花のめしべとおしべで実がつく自家受粉という特徴がある。花粉をつける手間がかからず甘みも強い。

 深刻な人手不足が進む果樹農家にとっては、まさに救世主。佐藤さんの畑でも、以前は2人がかりで約30アールのナシ園に1週間かけて花粉を付けていたが、3年前に新美月を導入し作業が大きく減った。「本当に楽になった。味も良いし、これからもっと木を増やしたい」と話す。

 だが新美月の導入は必ずしも進んでいるわけではない。JA新潟みらい(同市南区)の斎藤将史さん(31)は「市場に出回るのはまだ難しい」と明かす。背景には果樹栽培特有の問題がある。

 コメなどとは違い、ナシは実が出荷できるまで木が育つのに約8年かかる。新美月を導入するには従来の木を切って新しく植える必要があり、苗木が育つまでの収入はゼロ。その木が正常に育つとも限らず「リスクも大きくてなかなか手が出せない」のが実情だという。人手不足の救世主となれるか。新美月の未来はこれからだ。【インターン生・伊政百華、古畑航希、水谷遥香】

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