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人面描かれた土器出土 角が生えた顔 朝鮮半島や中国東北部の古墳壁画モチーフか 大阪

高殿7丁目所在遺跡から見つかった、角が生えた顔の装飾が付いた須恵器=大阪市文化財協会提供

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 大阪市旭区の集落遺跡から、角が生えた人の顔の装飾が付いた土器が見つかった。調査した大阪市文化財協会などによると、5世紀中ごろの須恵器で、国内では同時代に類例がない。朝鮮半島や中国東北部の古墳壁画に似たモチーフが描かれているといい、当時の人々の思想や宗教観に迫る貴重な発見という。

高殿7丁目所在遺跡から見つかった、角が生えた顔の装飾が付いた須恵器。鼻筋が通っており、人面を意識したとみられるという=大阪市文化財協会提供

 マンション建設に伴い同協会が昨夏、弥生~古墳時代の集落跡とみられる「高殿7丁目所在遺跡」を調査した際、5世紀ごろの他の須恵器などと共に見つかった。同時代に典型的な取っ手付きのコップ形で、直径約10センチ。祭祀(さいし)の道具ではなく日常の食器などとして使われたらしい。半分に割れて取っ手も欠けていたが、顔の装飾は外れた取っ手の上部分に残っていた。2本の角がはっきりと表現され、顔部分は指で鼻をつまみ出したうえ、ヘラのようなものを使って目や鼻の穴、口を表現していた。鼻筋が通っており、動物ではなく人面を意識したとみられる。

高句麗の壁画に描かれた角のある鬼神=中国・集安市の五盔墳5号墓壁画からの描き起こし、大阪市文化財協会提供

 朝鮮半島の考古学に詳しい同協会の南秀雄・専務理事は、同時代の高句麗の古墳壁画に描かれている、道教などの影響を受けた鬼神との共通性を指摘する。「手慣れた仕事ぶりで、そうした思想や信仰の知識を持った人が作ったのだろう。5世紀の段階である程度、そうした知識が国内に浸透していたのかもしれない」と話す。

 須恵器は10月16日から来年1月6日まで大阪歴史博物館で開かれる特集展示「新発見! なにわの考古学2019」で公開される。【花澤茂人】

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