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前橋空襲「あたご歴史資料館」来年3月閉館 展示品は市が管理 後継者不在で

資料について解説する学芸員の原田恒弘さん=前橋市住吉町2のあたご歴史資料館で2019年9月9日午後4時23分、菊池陽南子撮影

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 前橋空襲などの資料を集めて自治会が運営する「あたご歴史資料館」(前橋市住吉町2)が来年3月に閉館する。運営に携わってきた住民の高齢化と後継者の不在で存続が難しくなったことが原因だ。閉館後の展示資料の管理は市が引き継ぐという。【菊池陽南子】

 同館は2012年11月、民間の歴史資料館として設立。展示資料の大部分は住民の提供で、1945年8月5日の空襲当時の写真など100点以上。前橋空襲を広く知ってもらうため入場料は無料だ。建物は市から無償で借り、運営費は自治会費でまかなってきた。

 しかし、開館当初8人いた語り部も、現在では学芸員の原田恒弘さん(81)を含む2人だけ。館長で住吉町2丁目自治会長の柿沼孝さん(79)を中心に運営を続けてきたが、今年5月から開館を週3回から週1回にし、閉館を検討した。

 設立のきっかけは町内から上がった「平和の意味を自分たちの町から発信したい」という声だった。発起人の一人でもあった原田さんは7歳の時に前橋空襲を体験。逃げ込んだ防空壕(ごう)では多くの市民が命を落とした。「壕の中で私をかばってくれたおばあちゃん、人工呼吸をしてくれた歯医者さん。いろんな人の助けで、私は生き残った。そのご恩返しをしたかった」

 開館以来目指したのは「生きた資料館」だ。一つ一つの資料の背景を説明し、来館者との会話を大切にしてきた。閉館に対し残念な思いもあるが「やれるだけのことはやった。後悔はない」と語る。

 開館は毎週土曜の午後1~3時。問い合わせは027・289・4844。

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