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全町避難経験の大熊町長が引退表明「若い後継者にバトン」 福島第1原発が立地

福島県大熊町の渡辺利綱町長=渡部直樹撮影

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 東京電力福島第1原発事故で全町避難した後、町政や生活再建を陣頭指揮してきた福島県大熊町の渡辺利綱町長(72)が11日、11月の町長選に立候補せず引退すると表明した。

 渡辺町長は同日の町議会一般質問で体力の衰えを理由に出馬を見送ると説明し、「若い後継者に復興のバトンを託して、新たな視点や感性で新生大熊町をリードしてもらいたい」と述べた。

 渡辺町長は町議会議長などを経て2007年9月の町長選で初当選し、現在3期目。1期目の11年3月、町内に立地する同原発で事故が発生し、町役場は約100キロ内陸の福島県会津若松市に避難した。今年4月に一部地域の避難指示が解除され、5月には役場の新庁舎で業務が始まるなど、復興が軌道に乗ったことで区切りがついたと判断した。

 避難指示が出された同県の11市町村の首長で、原発事故当時から務めるのは他に飯舘村の菅野典雄村長と川内村の遠藤雄幸村長の2人。【高橋隆輔】

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