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歌舞伎「東海道四谷怪談」 恨めしや 息をのむ七之助の“お岩” 26日まで、南座 /京都

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毒で面体の崩れたお岩(右、中村七之助)を突き飛ばし、蚊帳を奪う伊右衛門(片岡愛之助)=松竹提供
毒で面体の崩れたお岩(右、中村七之助)を突き飛ばし、蚊帳を奪う伊右衛門(片岡愛之助)=松竹提供

 今月の南座は九月花形歌舞伎「東海道四谷怪談」の通し上演。誰もが知る怪談物の代表作であり、鶴屋南北の最高傑作である。関西の本興行では1993年6月の当劇場以来、実に26年ぶりの上演。お岩と小仏小平、佐藤与茂七の三役を早変わりで務める中村七之助をはじめ、民谷伊右衛門の片岡愛之助、直助権兵衛の市川中車、お岩妹お袖の中村壱太郎など主要キャストのほぼ全員が初役ながら、花も実もある好演を見せている。

 最も目を引くのは七之助のお岩の演技だ。隣家の伊藤喜兵衛から「血の道の妙薬」だと届けられた毒薬を飲む場面。客席の全員が「毒だ」と分かっているのだが、お岩だけは知らない。「伊藤様ここからお礼を申します」と伏し拝み、全身から感謝をあふれさせる。

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