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ビキニ国賠訴訟「被ばく隠し」訴え続け 高知の83歳元船員、がん抱え法廷へ 控訴審12日結審

自らの船員手帳を手に、裁判への思いを語る増本和馬さん=高知市で2019年8月29日午後4時27分、松原由佳撮影

 1954年に米国が太平洋・ビキニ環礁付近で実施した水爆実験を巡り、周辺で操業していた漁船の元船員や遺族ら29人が慰謝料など計約4200万円を求めた国家賠償請求訴訟の控訴審は12日、高松高裁で結審する見通し。元船員の多くが高齢で体調を崩して出廷が難しい中、高知市の増本和馬さん(83)はただ一人、全ての法廷で原告席に座り続けてきた。「我々は国に捨てられたまま」。先月には新たながんが見つかった。一日も早い救済を求めて、12日も高松に足を運ぶ。

 朝鮮半島生まれの増本さんは戦後、家族で父親の故郷・高知に戻り、17歳でマグロ漁船「ひめ丸」に機関員見習いとして乗り込んだ。54年春、ビキニ環礁付近で操業し、水揚げのために東京・築地に入ると、白衣の職員が待ち構えていた。体に当てられたガイガーカウンター(放射線測定器)の針が大きく振れたが、「何の検査か説明が無く、結果も教えてくれなかった」。特異な体験の記憶は、歳月とともに薄れていった。

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