「本当にできる?」英語民間試験に暗雲 準備遅れ、高校側は延期要求 大学入学共通テスト

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2020年度実施の大学入試の流れと英語民間試験に関する全国高校長協会のアンケート結果(数字は%)
2020年度実施の大学入試の流れと英語民間試験に関する全国高校長協会のアンケート結果(数字は%)

 現行の大学入試センター試験に代わり2020年度に始まる大学入学共通テストで導入される英語民間試験に暗雲が垂れこめている。受験開始が来年4月に迫る中、高校側が10日に21年度以降への延期と制度の見直しを求める要望書を国に提出する異例の事態になった。なぜここまでこじれてしまったのか背景を探った。

 「本当に実施ができるのか」「見送りの考えはないのか」。3日に文部科学省であった英語民間試験のワーキンググループ(WG)は意見交換に入ると紛糾した。WGは昨年12月に、大学入試センターや民間試験の実施団体、高校の校長らの情報共有の場として設けられた。この日の意見交換会は非公開だったが、複数の出席者によると、高校側から実施に異論の声が相次ぎ、予定時間を1時間延長したものの、議論は平行線のまま終わった。

 1週間後の10日、全国高校長協会(全高長)は民間試験活用の「延期」を求める要望書を文科省に提出した。全高長が7月に全国の470人の校長を対象に実施した調査では、69・1%が「延期すべきだ」と回答。萩原聡会長(東京都立西高校長)は「生徒の不安が払拭(ふっしょく)されていない」と訴えた。

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