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余録

「電信柱のトンビ」は「お高くとまっている」という意味である…

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 「電信柱のトンビ」は「お高くとまっている」という意味である。本来、電信柱は名前の通り通信線の柱で、電線のは電力柱(ちゅう)という。今はともに電柱というが、昔のことわざやたとえではみな「電信柱」だった▲背の高い人は電信柱といわれたし、学校の成績で電信柱といえば甲乙丙丁で評価された時代の「丁」だった。「立っているだけで役に立つのは電信柱と郵便ポスト」と言われたら、ボーッと立っていないでさっさと働けということだ▲だがその電柱も倒れては何の役にも立たなくなる。千葉などで電柱84本、送電線の鉄塔2基を倒した台風15号による停電の復旧遅れで、きょうも停電や断水の続く地域がある。やや涼しくなったとはいえ住民の疲れも限界に近かろう▲聞けば風速40メートルに耐える電柱だが、今回はそれを超える強風が観測された。加えて大雨での火力発電の停止もあり、停電は約93万軒に広がった。原発事故による設備投資減で送電設備が老朽化しているという背景を指摘する声もある▲復旧にあたる東京電力の送配電会社は山間部の倒木などが多く、当初の復旧見通しが甘かったと認めた。住民にすれば復旧のあてがどんどん遠のき、先の見通しが立たないからたまらない。またも聞くことになった「想定外」である▲台風や地震による大規模停電は昨秋も相次いだ。荒々しくなる気候変動、予測不能な震災への電力の防災対策は今までの基準で大丈夫なのか。電柱を立たせておくだけでも、ボーッとしてはいられぬ今日である。

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