メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ALL FOR 2020

東京へ ともに歩む

毎日新聞
パラアスリート交差点2020

やってみる 五輪とパラ、一緒の祭典に=車いすバスケットボール・鳥海連志

鳥海連志 車いすバスケットボール選手=インドネシア・ジャカルタで2018年10月13日、久保玲撮影

 東京パラリンピックのスケジュールが発表され、9日にチケットの抽選販売の申し込みが締め切られました。皆さんは申し込みましたか。当選されることを願っています。

 初めて競技を観戦すると、車いす同士がぶつかり合う激しさに驚くと思います。車いすは静かに扱うイメージがあるかもしれませんが、先入観を覆されるはずです。何度か観戦したことのある人には戦略や戦術の緻密さを楽しんでもらえると思います。

 僕が初めて車いすバスケに接したのは、長崎県の佐世保クラブで練習を見学した中学1年の時でした。障害の軽重に関係なく、バスケをできることがすごいと思いました。練習に参加したところ、スピードの速さやシュートの難しさも体感しました。「激しさが魅力」と書きましたが、最初からそう思っていたわけではありません。試合を見た家族や友人たちが「プレーが激しいね」「コンタクト(接触)がすごい」と口々に話しているのを聞いて、改めて自分のプレーを見つめ直すと、「こういうプレーが激しく見えるのか」と新たな気付きもありました。

 僕は五輪とパラリンピックが一緒になり、一つのスポーツの祭典として実施されればいいなと思っています。車いすバスケはバスケットボールの一種目として実施され、観客の皆さんがそれぞれに魅力を感じてもらえればうれしいです。垣根を越えた試みが世の中を変え、社会をフラットにすることにもつながると考えています。

 日本ではプロバスケットボールのBリーグが始まり、海外では八村塁選手が米プロバスケットボールNBAのウィザーズに入団するなど、日本のバスケ界はかつてないほどの盛り上がりを見せています。僕も一人のバスケットボールプレーヤーとしてうれしく思いますし、さらに活躍できればと決意しています。

 東京パラリンピックでは、自分たちが追求するバスケをコートで最大限見せることに全力を注ぎます。観客の方々の力も味方に付けたいです。応援をよろしくお願いします。=原則隔月掲載

    ◇

 陸上の高桑早生選手のコラム「その先へ」は休みます。(タイトルは自筆)


 Q 味覚の秋。好きな食べ物や食事で気を付けていることはありますか。

果物 疲労回復の味方

 A 生まれ育った長崎県は海の幸が豊富で、季節ごとに水揚げされる旬の魚を好んで食べていました。最近の食事ですが、秋を迎えたとはいえ、まだまだ暑い日があり、食欲が落ちがちです。練習量に見合った食事を取れているか気を付けています。最近は果物を積極的に食べるようになりました。バナナは栄養のバランスがよく、オレンジには疲労回復の効果があるそうです。連戦では疲労をためずに100%の力を発揮できるかが鍵になります。果物はそんな時に味方になる優れものです。


 ■人物略歴

鳥海連志(ちょうかい・れんし)氏

 長崎市出身。手や脚に先天性の障害があり、3歳で両膝下を切断。中学1年で車いすバスケットボールを始め、高校1年で日本代表入りした。2016年リオデジャネイロ・パラリンピック代表。17年のU23(23歳以下)世界選手権でベスト5(優秀選手)に選ばれた。WOWOW所属。20歳。