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クトゥーゾフの窓から

2018年春から2度目のモスクワ勤務に臨んでいます。目抜き通りの一つ「クトゥーゾフ通り」に面する支局の窓を開けると、何が見えてくるのか。周辺地域ものぞき込みながら考えていきます。

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クトゥーゾフの窓から

プーチン体制の行方(1) 揺れたモスクワ市議選 与党は勝ったのか

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モスクワ市議選を巡るデモでは、一人の女性が抗議の意味を込め、警官隊の前まで進み写真を撮っていた=モスクワで2019年8月3日、大前仁撮影
モスクワ市議選を巡るデモでは、一人の女性が抗議の意味を込め、警官隊の前まで進み写真を撮っていた=モスクワで2019年8月3日、大前仁撮影

 ロシアでは9月8日、統一地方選が実施された。首都モスクワの市議選では多くの野党や独立系の候補の出馬が認められなかったことで抗議運動が続いたが、与党・統一ロシアが過半数を維持した。有権者の声を拾いながら選挙結果を分析し、今後の動向を考えた。

 モスクワ中心部の投票所を出てきたイーゴリさん(29)は、プーチン政権支持を公言した。大統領側近のソビャーニン市長は、抗議運動を厳しく取り締まる一方で、インフラの整備に力を入れてきた。イーゴリさんは「今の方針を続けてほしいから、市長を支持する市議を選ぶべきだ」と力説する。

 モスクワ市選管は出馬に必要とされる有権者の署名に問題があったと判断し、野党や独立系の候補計60人弱の出馬を認めなかった。野党支持者らは7月中旬以降、抗議運動を繰り返してきたが、イーゴリさんは「これらの候補はもともと当選するチャンスがなかったから、騒ぎを起こしたかったのだろう」と切り捨てた。抗議運動についても「市の中心で騒ぎを起こし、観光客を妨害するような行為は受け入れられない」と批判。市警察は2…

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