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再造林が追いつかない…「人工林を切って、使って、植える」政府の“伐採シフト”は正しいか

皆伐された後、数年間造林されていない山。伐採箇所は下草程度しか生えていない=徳島県那賀町で8月、寺田剛撮影

 全国の民有林で伐採後の再生が進まない「造林未済地」が1万1000ヘクタールを超えていることが判明した。「戦後造成された人工林を切って、使って、植える循環利用」(吉川貴盛前農相)という政府のかけ声に追いつかない実態とともに、近年の伐採・生産重視で生じたひずみも浮かぶ。岐路に立たされる民有林経営の現場を歩いた。【寺田剛】

 徳島県南部、那賀川の上流部に広がる那賀町は面積の95%を森林が覆う。2017年度末時点のデータを毎日新聞が集計した結果、県内の造林未済地の半分にあたる176ヘクタールが同町に集中していた。町中心部から車で約20分の臼ケ谷地区で8月、全面伐採(皆伐)された民有林を県や町の担当者とともに訪れた。

 「あの部分が造林未済地です」。町道の脇から町職員が指した100メートルほど先に、山腹から谷へ向かう草地が広がっていた。00~05年に12ヘクタール、11年に3ヘクタールずつ2回、計18ヘクタールが皆伐され、うち6ヘクタールは森が再生していない未済地だという。残り12ヘクタールは「低木がある程度あるので、未済地ではない」と職員は強調したが、見た目は未済地とほとんど区別がつかない。「森が再生した」は…

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