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豚コレラ6県に拡大、対策後手 発生1年 埼玉・長野でも発生

豚コレラの感染が確認され、殺処分の作業が進む長野県畜産試験場=長野県塩尻市で2019年9月14日午前11時20分、本社ヘリから竹内紀臣撮影

 家畜伝染病「豚コレラ」の感染が長野県でも確認され、被害は6県に拡大した。国が進める野生イノシシへのワクチン投与による防疫対策は効果を上げず、養豚農家からは、豚へのワクチン接種を求める悲痛な声が上がっている。だが、輸出入への影響を懸念する国は慎重な姿勢を崩しておらず、終息への抜本的な対策は見えないままだ。

 「次に感染したらやめる。再感染の恐怖を常に感じている」。愛知県豊田市の養豚農場「トヨタファーム」の鋤柄(すきがら)雄一代表(50)は嘆く。代々続くコメ農家に生まれ、父親が1965年に1頭から始めた養豚業を継いだ。今年2月に豚コレラが見つかり、同県田原市の関連農場を含めて計7231頭が殺処分された。平野部にある農場は90日間封鎖され、消毒のためにまかれた消石灰は20センチも積もった。取引業者専用のトイレ、更衣室などを新設し、建物ごとに靴を替えるなど、ウイルス持ち込みを徹底的に防ぐ対策を講じた。7月18日、5カ月ぶりに豚の飼育を再開したが、不安を拭えない。発生前の状態に戻るのに数年はかかるという。

 豚コレラは昨年9月9日に岐阜市の養豚場で感染が発覚し、今年2月以降に愛知県でも確認された。7月に入ると三重、福井両県に拡大。今月13日に埼玉県の養豚場、14日には長野県の県畜産試験場でも発生が確認され、感染は関東にも拡大した。一大産地の群馬、千葉両県に広がれば、首都圏への豚肉供給に影響が及ぶ可能性がある。

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