メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ニュースの窓

メディア 売るために「差別」は間違い

次の週に発売された週刊ポストには、お詫びの文章が載りました

[PR]

山田やまだ道子みちこ 毎日新聞まいにちしんぶん 紙面審査委員しめんしんさいいん

 「韓国かんこくなんてらない」――大人おとな男性向だんせいむ週刊誌しゅうかんし週刊しゅうかんポスト」(9がつふつか発売はつばい)がこんな見出みだしの記事きじせ、そののうちにあやまることになりました。発行はっこうしているのは小学館しょうがくかんしょうねん少女しょうじょけの漫画雑誌まんがざっし「コロコロコミック」「しょうねんサンデー」「ちゃお」をしている出版社しゅっぱんしゃです。

 週刊しゅうかんポストの記事きじ見出みだしには「『嫌韓けんかん』ではなく『だんかん』だ 厄介やっかい隣人りんじんにサヨウナラ」ともありました。「いかりをおさえられない『韓国人かんこくじんという病理びょうり』」という見出みだしの記事きじせています。このような見出みだしをてどうかんじますか。作家さっか柳美里ゆうみりさんは「人種差別じんしゅさべつ憎悪ぞうおをあおるヘイトスピーチ」と批判ひはんしました。法務省ほうむしょうは、ヘイトスピーチを「特定とくていくに出身しゅっしんしゃであること、またはその子孫しそんであることのみを理由りゆうに、日本社会にほんしゃかいからそうとしたり危害きがいくわえようとしたりするなどの一方いっぽうてき内容ないよう言動げんどう」と説明せつめいしています。

 見出みだしの「だんかん」は、街頭がいとうでヘイトスピーチをするひとたちが使つか言葉ことばだそうです。「小学館しょうがくかん仕事しごとはしない」と有名人ゆうめいじんてきて、小学館しょうがくかんは2ふつか、「配慮はいりょけた」と陳謝ちんしゃする見解けんかい公表こうひょうしました。

 いま日本にっぽん韓国かんこく貿易ぼうえき安全保障あんぜんほしょう問題もんだいをめぐり対立たいりつしています。日本国内にほんこくない韓国かんこく批判ひはんする世論せろんたかまっているのを背景はいけいに、韓国かんこく侮辱ぶじょくしたり、嫌悪けんおしたりする出版物しゅっぱんぶつやテレビ番組ばんぐみえています。週刊しゅうかんポストもげをばそうとして「韓国かんこくなんてらない」という特集とくしゅうんだのでしょう。

 でも、責任せきにんある出版社しゅっぱんしゃ韓国かんこくたいする差別さべつ嫌悪感けんおかん増大ぞうだいさせるのではなく、対立たいりつめるほうにかってほしいとおもいます。みなさんもくに同士どうしがケンカしているからといって、自分じぶんたちも韓国人かんこくじんとケンカしていい、ケンカしようなんてけっしてかんがえないでください。

 政治部せいじぶ夕刊編集部ゆうかんへんしゅうぶ政治せいじなが取材しゅざい週刊誌しゅうかんし「サンデー毎日まいにち」の編集長へんしゅうちょうつとめた。新聞しんぶんそとから新聞しんぶん経験けいけんをして、メディアに関心かんしんつようになった。1961年東京都生ねんとうきょうとうまれ。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 未明、児相が女児を門前払い 窓口職員「警察に相談を」 神戸

  2. 「中国・武漢で亜硫酸ガスが大量発生 1万4000人の遺体を焼却」という情報は本当か

  3. 「参加費返して」「やっと当たったのに…」 東京マラソン 一般参加者とりやめ、返金せず

  4. 水説 怒れる検事長OB=古賀攻

  5. 「まさか栃木で」小6女児保護、大阪の住民ら驚き「よく頑張った」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです