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松尾貴史のちょっと違和感

放送タレント・松尾貴史さんのコラム。テレビから政治まで、「違和感」のある話題を取り上げます。

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松尾貴史のちょっと違和感

「性癖」「酒池肉林」 誤解されている言葉

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=松尾貴史さん作
=松尾貴史さん作

 ある人と話していた時に、性癖についての話題になった。話が広がるうちに、相手と私の内容がどうにもかみ合わない雰囲気になってしまい、なぜかを考えた時に、どうやら相手の思っている「性癖」という言葉と、私の思うそれの意味が違っていたようなのだ。

 彼は、秘め事の性的嗜好(しこう)を表す言葉だと思っていたようなのである。もちろん、性癖という言葉にそのような意味はないが、どこでどう勘違いしてしまったのか、彼は思春期を過ぎてからずっとそう思い込んでいたのだそうだ。勘違いする理由はわかりやすい。二字熟語で、「性」と「癖」の字で成り立っているのだから、「性の癖」だと思ってしまうのは無理もない。

 随分前だが笑福亭鶴瓶さんとゲストがアドリブで演技をする「鶴瓶のスジナシ」というテレビ番組に出た(DVDでは「その4」に収録)。いわゆるエチュードというか、インプロビゼーションというか、役者が即興で物語をつくりあげていく手法をテーマにした番組なのだが、その中で私がこの単語を出した時の鶴瓶さんの目の輝きが忘れられない。私は、彼が思っているようなつもりで言っていないのに、「いかん、ここを広げられては」…

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