「家屋被害ゼロ」なのに「電気なしの生活」強いられて 千葉・鋸南町

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台風で家屋に被害を受けた礒崎さん宅。電気はいまだ復旧せず、ランタンを置いて夜を過ごしている=千葉県鋸南町で2019年9月15日午後5時52分、佐々木順一撮影
台風で家屋に被害を受けた礒崎さん宅。電気はいまだ復旧せず、ランタンを置いて夜を過ごしている=千葉県鋸南町で2019年9月15日午後5時52分、佐々木順一撮影

 台風15号が襲い、約3000戸で停電が続く千葉県鋸南(きょなん)町は、県の発表では住宅被害が「ゼロ」だ。だが町を歩くと、屋根が壊れたり外壁が破壊されたりしてブルーシートを張った家が目立つ。台風通過から16日で1週間。電気がつかない壊れた家で、ろうそくや懐中電灯を頼りに生活する住民たちはやりきれない表情を浮かべた。

 人口8000人ほどで、過疎化や高齢化が進む。15日の日中、住民たちが町外から駆け付けたボランティアと共に、剥がれ落ちた瓦やがれきを片付け、屋根に上ってブルーシートを張っていた。

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