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NEWSの窓 科学 ニュートリノ 3代目新施設、膨らむ期待

岐阜県飛驒市に建設が計画されている観測施設「ハイパーカミオカンデ」のイメージ=ハイパーカミオカンデ研究グループ提供

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田中たなか泰義やすよし 毎日新聞まいにちしんぶん くらし医療部長いりょうぶちょう

 物質ぶっしつ構成こうせいする素粒子そりゅうしニュートリノを観測かんそくするあらたな施設しせつ建設けんせつされる見通みとおしになりました。この分野ぶんやでは、日本にほんはつ成果せいかおおく、今度こんどはどんな発見はっけんがあるか、ワクワクします。

     ニュートリノは「こんな素粒子そりゅうしがあれば、物理学ぶつりがくのつじつまがうけど」と、1930ねん科学者かがくしゃあたまなかかんがされました。しかし、あらゆるものをとおけ、幽霊ゆうれい粒子りゅうしばれるほど観測かんそくがとてもむずかしい存在そんざいでした。

     各国かっこく研究者けんきゅうしゃ知恵ちえしぼり、さまざまな観測かんそく装置そうち開発かいはつしました。そのひとつが、東京大学とうきょうだいがく初代しょだい装置そうち「カミオカンデ」と2代目だいめ装置そうち「スーパーカミオカンデ」です。どちらもみずはいった円筒えんとうけいのタンクです。

     物質ぶっしつは、原子げんしというごくちいさな単位たんいからできています。中心ちゅうしんには陽子ようし中性子ちゅうせいしからなる原子核げんしかくがあり、そのまわりを電子でんしまわっています。研究けんきゅうチームは、ニュートリノがみず原子核げんしかく電子でんしとぶつかってよわひかりを、ちょうこう感度かんどセンサーでとらえることで、ニュートリノを観測かんそくしました。宇宙うちゅうなぞにかかわる成果せいかました。この功績こうせきで、小柴昌俊こしばまさとしさんが2002ねん梶田隆章かじたたかあきさんが15ねんにノーベル物理学賞ぶつりがくしょう受賞じゅしょうしました。

     3代目だいめあたらしい施設しせつは「ハイパーカミオカンデ」といい、岐阜県ぎふけん飛驒市ひだし山中さんちゅうにあるスーパーカミオカンデちかくに建設けんせつされます。たかやく71メートル、直径ちょっけいやく68メートル。スーパーカミオカンデのやくばいやく26まんトンのみずたされ、ちょうこう感度かんどセンサーのかずも4ばいやくまんぼんとパワーアップします。

     ニュートリノの性質せいしつがさらにあきらかになるだけでなく、初代しょだい装置そうち「カミオカンデ」時代じだいからの目的もくてき原子核げんしかくにある陽子ようし寿命じゅみょうは?」という疑問ぎもんけるかもしれません。

     わたしは、スーパーカミオカンデを見学けんがくし、うつくしさとおおきさに「すごい」と感激かんげきしました。ニュートリノは科学かがく取材しゅざいなかもっと魅了みりょうされたテーマです。ハイパーカミオカンデはもっと迫力はくりょくがあるでしょう。たびノーベルしょう成果せいかられるのか注目ちゅうもくです。


     医学いがく地球温暖化ちきゅうおんだんか原発げんぱつなどを担当たんとう学生時代がくせいじだいはオーロラを専攻せんこうした理系人間りけいにんげん本物ほんものたくて休職きゅうしょくし、アメリカのアラスカ大学だいがく留学りゅうがく。40だいでバイオリンをはじめた。1966年岐阜市生ねんぎふしうまれ。

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