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ヴェネチアングラス彫刻展

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ヴェネチアングラス彫刻展

箱根ガラスの森美術館/2 「L’Immortale(不滅)」 /神奈川

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青色ガラスのポーン(出品作品) 1967年 デザイン・M・エルンスト 制作・E・コスタンティーニ
青色ガラスのポーン(出品作品) 1967年 デザイン・M・エルンスト 制作・E・コスタンティーニ

不屈の思い、込められ

 シュールレアリスムの設立に参加したドイツ出身の芸術家マックス・エルンスト(1891~1976年)は、物の表面に紙を当ててこするフロッタージュ技法などで生み出された独特の模様を基に、幻想的な風景や怪鳥を表現した作品を多く手掛けています。

 彼もまた、エジディオ・コスタンティーニのガラス創作プロジェクトに参加し、鳥や愛らしい姿の天使をモチーフとした作品のデザインを提供しました。

 1966年11月、ベネチアを未曽有の大洪水が襲い、プロジェクトの多くの作品やスケッチが失われてしまった時、失意のコスタンティーニに再起を促したのはエルンストでした。彼は人々の記憶に永遠に残るチェスの素晴らしい対局のような不滅の作品を作ろうと、自身が数年間練っていたチェスセットの構想を持ちかけます。彼の呼びかけに応じたコスタンティーニは、過去最大規模のガラス彫刻作品の制作へと挑み、4メートル四方の…

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