あえぐ伝統工芸産業 担い手、経済的自立模索 研究会・ギャラリー発足、シンポも /京都

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「伝統産業継承研究会」の第1回。京都の伝統工芸の担い手が研究内容を発表した=京都市上京区で、菅沼舞撮影
「伝統産業継承研究会」の第1回。京都の伝統工芸の担い手が研究内容を発表した=京都市上京区で、菅沼舞撮影

 価値観の変化などで「物が売れない時代」が続く中、数多くの伝統工芸や最先端の芸術が息づく京都で、ものづくりの担い手自らが経済的な自立を模索する動きが広がりつつある。【菅沼舞】

 京都市内で先月31日、京都の伝統産業と、ものづくりの継承の在り方を考える「伝統産業継承研究会」が発足した。京都産業大教授で、京蒔絵(まきえ)師の下出祐太郎さんが代表を務める。この日は伝統産業の担い手でもある同大学大学院京都文化学研究科(通信教育課程)の院生が、仏壇の蒔絵工芸技術▽人形浄瑠璃・文楽における小道具の工夫▽「京からかみ」の歴史と伝統工芸職人の事例研究▽京仏壇・仏具の歴史――について発表。京鹿の子絞り職人の実演もあった。

 「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」に基づき、経済産業相が指定する伝統工芸品は2018年11月7日時点で232品目あり、府内は西陣織や京漆器、京扇子など17品目。だが、大量生産時代に人々の生活様式も変化。伝統工芸品は売れなくなった。経産省の資料によると、伝統工芸品産業の生産額は09年度は約1281億円。ピークの1980年代に比べ約4分の1に減り、企業数・従業員数も一気に減少した。

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