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週刊サラダぼうる・森まゆみ

てくてくまち再見 田端文士村記念館 芥川、恋心赤裸々に

芥川が恋心をつづった手紙=田端文士村記念館所蔵

 一人の老婦人をともに支えるということで親しくなった年上の友人がいた。宇野美喜子さんといって高校の先輩でもあり、弁護士だった。それだけではない。東京女子大卒業後、最初は岩波書店に勤める編集者だった。「あなたが持っていた方が役に立つわ」と言って、製本された鷗外全集の月報をくださったりした。

 美喜子さんが亡くなられた後、ご子息の建築家で東京理科大教授、宇野求さんとも、国立競技場を残す活動などで知り合った。ある日、「相談があるんですが」と求さん。「母亡き後、父が大事にしていた箱から、山本喜誉司さんという方あての芥川龍之介の書簡2通が出てきたのです」。山本さんは芥川が通った府立三中(今の東京都立両国高校)の親友で、手紙は彼のめいである塚本文への恋心をつづるものであった。

 芥川全集の編集に携わっていた美喜子さんが、ブラジル在住の山本さんに芥川からの手紙がないかを問い合わ…

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