アスベスト訴訟 遅延損害の起算はがん診断日から 神戸地裁判決 国の主張退ける

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アスベストによる健康被害を巡る訴訟の判決で主張が認められ、ほっとした表情をみせる遠藤利美さん=神戸市中央区で2019年9月17日午前11時13分、黒詰拓也撮影
アスベストによる健康被害を巡る訴訟の判決で主張が認められ、ほっとした表情をみせる遠藤利美さん=神戸市中央区で2019年9月17日午前11時13分、黒詰拓也撮影

 アスベスト(石綿)が原因で肺がんを発症した患者2人が国に損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁(阿多麻子裁判長)は17日午前、請求通り国に約2300万円の賠償を命じた。争点だった賠償金の利息に当たる遅延損害金(年5%)の起算日についても、患者側の訴えを認めて「肺がんの確定診断か、その前提となる手術を受けた日」と判断し、「労災認定された日」とする国の主張を退けた。

 石綿による健康被害を巡っては最高裁が2014年、大阪・泉南地域の訴訟で国の責任を認定。その後、国は要件を満たしている被害者と訴訟で和解する際、一貫して遅延損害金の起算日を「労災認定日」としてきた。患者側の弁護団によると、今回と同様の司法判断は「肺がんの疑いと診断された日」と認めた今年3月の福岡地裁小倉支部判決=福岡高裁で係争中=に次いで2例目。17日午後には広島地裁で3例目の判決が言い渡される。

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