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ベネチア映画祭便り

「ある船頭の話」監督 オダギリジョーさんインタビュー前編 「大きなものにどうしても逆らいたくなる」

毎日新聞のインタビューに応じた俳優のオダギリジョーさん=イタリア北部ベネチア・リド島で2019年9月6日、井上知大撮影

 8月28日~9月7日に開催された第76回ベネチア国際映画祭で、俳優のオダギリジョーさんは、出演作「サタデー・フィクション」(ロウ・イエ監督)がコンペティション部門に出品された他、自身初の長編監督作「ある船頭の話」が「ベニス・デイズ」(映像作家週間)部門に出品された。映画祭出席のために訪れたベネチアで、作品のことやご自身のこれまでについて話を聞いた。【ベネチア井上知大】

 今回のベネチア国際映画祭では、2作品とも受賞には至らなかったものの公式上映された際には観客から大きな喝采を浴びた。監督作「ある船頭の話」は、オダギリさんが10年前に書いたオリジナルの脚本。明治期ごろと見られる日本の山村が舞台で、川辺の小屋で暮らす船頭のトイチ(柄本明さん)が主人公。川を行き交う人のために渡し舟をこいで生計を立てていたトイチは、近くに建設されるレンガ造りの大きな橋を複雑な心境で見ている。1人の少女(川島鈴遥さん)との出会いをきっかけに人生を狂わせていく物語だ。

 ――英語のタイトルは、「諸行無常」を意味する「They Say Nothing Stays the Same」。劇中、主人公トイチの住む村に橋が建設されることで、彼の生業(なりわい)である渡し舟の仕事にも影響が及ぶ。また、登場人物のセリフには「橋の工事のせいで水が汚れて山のホタルが少なくなった」といった趣旨の会話がある。近代化の足音とともに失われるものや、それらを憂える気持ちなど、普遍的なことが…

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井上知大

2013年入社。静岡支局を経て18年から学芸部。テレビ、ラジオなど放送分野に続き、19年からは映画を担当している。

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