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本人名義の出演も 西川貴教さんが語る「イナズマロックフェス」とふるさと滋賀

イナズマロックフェス2018の開会宣言を行う西川貴教さん=滋賀県草津市の烏丸半島で2018年9月22日午後1時59分、成松秋穂撮影

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 滋賀県出身のアーティスト、西川貴教さん(48)が琵琶湖の環境保全と地域振興をテーマに企画する音楽フェス「イナズマロックフェス2019」が21、22の両日、同県草津市の烏丸半島で開催される。2009年に始まり、今年で11回目。16年は雷雨のため2日目が公演途中で中止になり、振り替え公演をした17年は本公演の2日目が台風の接近で中止になるなど、トラブルを乗り越えて湖国に定着した「イナズマ」。今年の開催を前に、毎日新聞の単独インタビューに応じた西川さんが「11回目にかける思い」や「ふるさと滋賀への思い」などを語った。【聞き手・成松秋穂】

 ――昨年は「10回」の節目でした。

 ◆10年というのは一つの目標だったと思うんですよね。僕だけじゃなくて、実行委員会としても。昨年の10年は僕も毎日、感動して泣けるぐらい素晴らしい3日間だったんです。記念だから3日間という意味合いもあるにはありましたけど、前の年に台風で1日丸ごと公演が飛んじゃうハプニングがあって、出演予定だった皆さんを何とかもう一度、滋賀にお招きしたいというのが一番の目的でした。本当にいろんな物が結実した3日間でしたので正直、自分の中でも「やり切った」感がありました。果たして11年目をどんな気持ちで迎えればいいのか。「少し考えさせてほしい」と、近しい者には伝えていましたね。

 ――11年目をやろうという決意はいつごろされたのですか。

 ◆このようなイベントは経費の精算なども含めると、だいたい11月や12月ぐらいまで続くんですね。その間に関係者や地域の皆さんともお会いする中で、口々に「来年も期待していますよ」とおっしゃるものですから「いやあ、お気持ちはうれしいんですけど……」と言い返せないというか(笑い)。皆さんの期待感やキラキラした思いにほだされてという感じですね。「やるしかないのか」という気持ちに徐々になっていって。年明けに県と草津市に寄付させていただきながら、次回の日程を伝えさせていただくんですけれども、その頃には腹をくくっていた感じでした。

 ――今年の出演者に「西川貴教」という本人名義と(西川さんがボーカルを務めるロックバンドの)「abingdon boys school」の名前はありますが、(西川さんのプロジェクトで数々のヒット曲を生んだ)「T.M.Revolution」はありません。

西川貴教さん=ディーゼルコーポレーション提供

 ◆「T.M.Revolution」は、僕の中でも特別な存在なんですね。だからこそ、新規のリリースのない「T.M.Revolution」が、存在を懐かしむためだけのアーティストになってほしくないなと。無理やり便利に使うのではなく、あるべき時に存在してもらう、特別な存在だと自分の中でも感じています。

 アーティスト主導型のイベントが最近増えていますが、トリを主催のアーティストがやるのが一般的です。「西川貴教」にしろ「abingdon boys school」にしろ、トリを取らせていただけるにふさわしいアーティストと僕の中で思っていないんですよね。それぞれの活動を充実させ、押しも押されもせぬトリにふさわしいアーティストになれるように、僕自身も思っています。

 実行委の中でも反発がありました。「T.M.Revolutionを出してほしい」「西川がトリをやらないとおかしいじゃないか」と。真摯(しんし)に受け止めた上で「イナズマロックフェスでトリを取ることを、僕の中で『西川貴教』の目標とさせてもらいたい」とお願いしました。今の「西川貴教」は、まだたどり着けていない。昨年はトップバッターをやらせていただいたのも、自分の固い決意の表れでした。それぐらい、僕にとっても大切なイベントなんです。このイベントに出演することを目標に頑張ってくれている人たちにとって、そんな甘いもんじゃないと思うんです。

 ――来年の12回目、そしてその先に向けての思いは。

 ◆家族の中でも、小さかったおいっ子やめいっ子が間もなく社会人になろうとしていることを考えると、それぐらい地元の皆さんにとってイナズマがあることが当たり前になってきています。だからこそ、いろんな方の協力やご厚意、県や自治体の皆さんの多大なご協力によって本当にあり得ない事が起きていることに感謝しながら、本当に丁寧に改めてやっていく必要があるなと思います。ここから先は目標を20年とか30年とかに定めず、一年一年を大切にやっていくことでしかないのかなと。そういった意味では、今年は全く今までと違った、新たな気持ちでのスタートという感覚ですかね。

イナズマロックフェス2019のロゴ

「ももクロ」や「ひょっこりはん」も登場

 「イナズマロックフェス2019」の今年のメインステージ「雷神」には、2日間でバラエティーに富んだ計15組のアーティストが出演する。西川貴教さんは個人名義のアーティスト「西川貴教」としてや、ロックバンド「abingdon boys school」のボーカルとして両日、出演する。

 トリは21日がダンスボーカルグループ「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」、22日はアイドルグループ「ももいろクローバーZ」が務める。滋賀県出身のロックバンド「UVERworld」は21日に登場。幕あいには、同県出身のお笑い芸人「ひょっこりはん」らもネタを披露する。

 無料エリアには、若手アーティストが出演する「風神」と、ご当地キャラクターなどが登場する「龍神」の2ステージを設置。飲食店ブースやアーティストグッズの販売ブースも出店し、体験型観光のPRを通じて滋賀の魅力を発信するイベント「おいで~な滋賀体感フェア」もある。

 各日とも、無料エリアは午前10時開場。「雷神」は正午開場、午後2時開演で、午後8時終演予定。チケットの詳細などは公式ホームページ(https://inazumarock.com/2019/)で。会場に駐車場は無く、主催者は有料シャトルバスでの来場を呼び掛けている。【成松秋穂】

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