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<はい上がる人/わたしの歩跡>
演じずとも、にじむ雰囲気
《京都の大部屋時代に先輩に勧められて以来、30年近く日本アカデミー賞を投票する協会会員になっている》
年間費を払えば、決まった映画館に提示だけで入れるんです。映画を見に行ったあとに「何見たん?」「なんやったけ」「題名も知らんの?」って言うのがよくあって。それというのは、俺だったらあの辺の役やなって、そこばっかり2時間ぐらい見てるんですね。映画を楽しみに行ってるんじゃなくて、仕事の一環として見るんです。
この年になると、現場で監督の所へ行って、昔みたいに、ここでこんなことしていいですかってあんまり言わなくなりまして。遠慮ではないんです。しっかり考えて来ていたら、そんなことわかるでしょ。50も越えて、まだそんなことをしてたら、単に映りたがりとか、目立ちたがりとかってとらえられるので、今は抑える方を重点的にやっていますね。
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