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記者の目

ラグビーW杯日本大会に寄せて 学ぼう、国籍超える多様性=大谷津統一(東京運動部)

ラグビーW杯日本大会に臨むリーチ・マイケル主将(中央)ら日本代表の選手たち。さまざまな国の出身者が並ぶ=東京都港区で2019年7月4日、根岸基弘撮影

 ◆大谷津統一(おおやつ・もとかず)

 4年に1度のラグビー・ワールドカップ(W杯)が20日、アジア初開催となる日本で開幕する。1987年の第1回大会から9大会連続出場の日本は、初の決勝トーナメント進出が目標だ。屈強な体の選手たちがぶつかり合う迫力、驚異的な速さでトライを奪う爽快感、豪快なタックルで相手を倒す勇気――。世界最高峰のラグビーは、ルールをよく知らない人も楽しめるだろう。こうした理屈抜きの魅力に加え、大会成功の鍵を握るのは、国籍を超えて一つのチームでプレーする姿を通して多様性を学ぶことや、日本が培ったラグビー文化を世界へ発信することだと思う。

 ラグビー文化の一つに「アフターマッチファンクション」という世界共通の習慣がある。試合後、両チームの選手やスタッフは競技場の一角に集い、酒を酌み交わして歓談する。宴席では、飲み物が入ったグラスやジョッキを右手で持つことを避ける。相手チームの選手らと握手する際に手が冷えたり、ぬれたりしていると失礼に当たるからだという。飲み物をテーブルから落ちかねない端に置くこともご法度とされる。19世紀に英国で生まれたラグビーは、紳士を育てる社交場で、マナーを学ぶ場にもなった。

 独特な文化とコミュニティーを築いた背景には、球技でありながら激しい肉体的な接触を伴う競技の特性もある。危険なプレーをすれば首を痛めるなど重大なけがにつながりかねない競技だからこそ、ルールを尊重して競う。そのためには試合を離れた場では友好を深め、互いに敬意を持って接する必要があるのだ。

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